鸚鵡よく言えども飛鳥を離れず
読み方:おうむ よく いえども ひちょう を はなれず
意味
オウムはいかに言葉を話しても鳥類の範囲を脱しないこと。転じて、人まねで立派なことを言っても行動を伴わないこと。
由来
鎌倉時代前期、鴨長明が建暦2年(1212年)ごろに成立させた方丈記の末尾部に、「鸚鵡能く言へども飛鳥の類を離れず」とある。この鸚鵡の物まねを、言葉の巧みさと実質・本質との隔たりにたとえた文語的表現が、後にことわざとして引用されるようになった。
備考
文語的で、日常会話での使用はまれ。人を「表面だけで本質が伴わない」と評する強い響きがあり、相手に直接用いると侮蔑的になり得る。通常は後続の「猩々能く言えども…」と対で引かれる。
別表記
- 鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず
- 鸚鵡よく言へども飛鳥を離れず
- 鸚鵡能く言へども飛鳥の類を離れず
- 鸚鵡能く言えども飛鳥の類を離れず
補足
- 「飛鳥」を地名の「あすか」と読むのは誤り。この句では空を飛ぶ鳥を表す「ひちょう」と読む。
- 単に「物まねが上手い」という意味で用いるのは不十分。言葉だけで理解や本質的成長が伴わないことを戒める表現である。
例文
- 説明を丸暗記して答えているだけでは、鸚鵡よく言えども飛鳥を離れずで、内容を理解したことにはならない。
- 資格を取ること自体が目的にならないように、鸚鵡よく言えども飛鳥を離れずという戒めを忘れず実務を学ぼう。
- 先生は、外国語の発音をまねるだけで満足せず、鸚鵡よく言えども飛鳥を離れずにならないよう意味まで考えなさいと言った。
分類
類義語
- 猩々能く言えども禽獣の心を離れず
- 論語読みの論語知らず
対比・対照ことわざ
- 猩々能く言えども禽獣の心を離れず
このことわざに使われている漢字
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