青田を見て飢えを忘る
読み方:あおた を みて うえ を わする
意味
青々と育った田を見て、秋には米が実るという期待から、今の空腹を忘れること。転じて、将来への希望や見通しを得ると、現在の苦しさ・不足・不安を一時的に忘れるたとえ。まだ収穫物を得たわけではないため、希望だけで現実の問題を解決したつもりになるという含みを伴うこともある。
由来
稲作を生活の基盤としてきた日本の農村生活から生まれたとされるたとえである。青田は、稲がまだ実る前の青々とした田をいう。実際には米を収穫していないにもかかわらず、豊作への期待によって現在の飢えを忘れる心情を表した。特定の古典における初出や成立年代は明確ではない。
備考
「青田」は稲が青く育っている、まだ収穫前の田を指す。将来への希望を表す一方、現状の問題を希望だけで見過ごすことへの戒めとしても用いられる。
別表記
- 青田を見て飢えを忘れる
例文
- 新製品の予約が好調だと聞くと資金繰りの苦しさも薄れ、まさに青田を見て飢えを忘る思いだった。
- 昇進の話だけで今の過重な仕事を我慢するのは、青田を見て飢えを忘ることにならないよう注意が必要だ。
- 来年度の予算案を見て安心するのは早い。青田を見て飢えを忘るというように、今年度の赤字への対策も進めよう。
分類
類義語
- 望梅止渇
- 来年のことを言うと鬼が笑う