望梅止渇
読み方
ぼうばい しかつ
意味
実際には手に入らないものを想像したり、代わりとなる見込みを示したりして、一時的に欲求や苦しみをやわらげること。特に、空想や気休めによって当面の困難をしのぐことをいう。
由来
中国の故事に基づく。南朝宋の劉義慶(403~444)編とされる『世説新語』の「仮譎」に、曹操が行軍中、のどの渇いた兵士たちへ「前方に梅林がある」と告げたところ、兵士たちが梅を思い浮かべて唾液を出し、渇きをしのいだという話がある。なお、『世説新語』の成立は5世紀中頃とされる。
備考
中国由来の漢文調の四字熟語で、日常会話より文章語で用いられる。「一時しのぎ」「実質を伴わない慰め」という批判的な含みを持つことが多い。
例文
- 新製品の発売予定を聞いただけで満足するのは、望梅止渇にすぎない。
- 具体的な支援策を示さずに将来の改善を約束するだけでは、望梅止渇だと批判された。
- 旅行の写真を眺めて行った気分になるのは、ある意味で望梅止渇といえる。
類義語
- 画餅充飢
- 梅林止渇
- 阿Q精神
対義語
- 現実直視
- 実事求是