昨日は人の身今日は我が身
読み方:きのうは ひとのみ きょうは わがみ
意味
昨日まで他人の身に起きていた不幸・災難・失敗が、今日は自分の身にも起こりうるということ。世の中の移り変わりや人の身の無常をいい、他人の不幸を他人事として安心したり、あざ笑ったりしてはならないという戒めを含む。
由来
人の運命や境遇はいつ変わるか分からないという、仏教的な無常観を背景として生まれた日本のことわざである。成立時期や最初の出典は明確ではないが、近世には広く知られ、江戸時代に作られた尾張いろはかるたにも採られている。
備考
主に災難・失敗・失脚など、好ましくない出来事についていう。相手の不幸を評する際は、冷たく聞こえないよう配慮が必要である。
別表記
- 昨日は人の身、今日は我が身
誤用・混同注意
- 他人の不幸を喜んだり、見下したりする意味ではない。自分にも同じような不幸が起こりうるため、他人事として油断しないという戒めである。
例文
- 同業者の倒産を他人事と思わず、「昨日は人の身今日は我が身」と考えて、資金繰りを見直した。
- 災害の被害報道を見て、昨日は人の身今日は我が身なのだから、非常用品を備えておこうと思った。
- 彼は失脚した元上司を笑わず、昨日は人の身今日は我が身だと言って慎重に振る舞った。
分類
類義語
- 明日は我が身
- 人の身の上我が身の上
- 人の振り見て我が振り直せ
対比・対照ことわざ
- 明日は我が身
- 人の身の上我が身の上