春の夜の夢の如し
読み方:はるのよ の ゆめ の ごとし
意味
どれほど華やかで栄えていることも、春の夜に見る夢のように短く、はかなく消えてしまうというたとえ。とくに、権力・富・名声など、栄えている人や物事が長く続かないことをいう。
由来
鎌倉時代前期、13世紀ごろに成立したとされる『平家物語』の冒頭にある「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢の如し」に由来する。平家一門の栄華と没落を、春の夜の短い夢になぞらえた表現である。
備考
主に栄華・権勢・繁栄のはかなさを述べる、やや文語的で格調高い表現。「如し」は「〜のようだ」の意味で、日常会話では「春の夜の夢のようだ」ともいう。
例文
- あれほど勢いのあった会社も、経営不振で倒産した。まさに春の夜の夢の如しだ。
- 権力を手にしても驕ってはいけない。栄華は春の夜の夢の如しで、いつまでも続くとは限らない。
- 祭りのにぎわいが終わった翌朝、静かな町を歩くと、昨夜の熱気は春の夜の夢の如しだったと感じた。