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往者は諫むべからず、来者は猶追うべし

読み方:おうしゃ は いさむべからず、らいしゃ は なお おうべし

意味

過ぎ去った事柄は、今になっていさめたり改めたりしても取り返せない。しかし、これから先のことなら努力や対応によって挽回・改善する余地がある、という意味。過去をいたずらに悔やむより、未来に向けて行動すべきだという教え。

由来

中国古典「論語」微子篇にある句。「楚の狂接輿」が孔子を諫めるために歌った「往者不可諫、来者猶可追」に基づく。原文は春秋時代(紀元前5世紀ごろ)の故事を背景とし、「論語」自体は戦国時代ごろまでに編纂されたとされる。日本では漢文の教養を通じて定着した。

備考

「諫む」は目上の人の過ちを忠告して改めさせる意、「追う」はここでは取り戻す・及びつく意。過去の責任を免除したり、反省を不要としたりする言葉ではない。

別表記

  • 往者は諫むべからず、来者はなお追うべし
  • 往者は諫むべからず来者は猶追うべし

誤用・混同注意

  • 「過去の失敗は反省も検証もせず放置してよい」という意味ではない。過去を変えられないことを踏まえ、未来の改善に力を注ぐという教えである。
  • 「来者は猶追うべし」を『未来は必ず取り戻せる』と断定する意味に取るのは不正確。未来には挽回・改善の余地があるという趣旨である。

例文

  • 失敗した取引をいつまでも悔やむのではなく、往者は諫むべからず、来者は猶追うべしの精神で次の提案を練り直そう。
  • 過去の判断には反省すべき点があるが、往者は諫むべからず、来者は猶追うべしともいう。今後の再発防止策を実行することが大切だ。
  • 受験に失敗した彼は落ち込んでいたが、「往者は諫むべからず、来者は猶追うべしだ」と言って次の目標に向けて勉強を始めた。

分類

類義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字