山中暦日なし
読み方:さんちゅう れきじつ なし
意味
山中のように世間から離れた場所で暮らしていると、暦や日付を気にする必要がなく、月日や季節の移り変わりさえ意識しないということ。転じて、世俗の忙しさ・利害から離れた、のんびりとした隠遁的な生活をいう。
由来
中国・唐代の隠者とされる「太上隠者」の詩「答人」にある「山中無暦日、寒尽不知年(山中暦日なく、寒尽くるも年を知らず)」に由来する。成立は唐代(7~10世紀ごろ)とされる。山に住む者は暦を用いず、冬の寒さが過ぎても新年になったことを知らない、という詩意から生まれた表現である。
備考
世間との関わりを断った隠遁生活や、時間に追われない静かな暮らしを、やや雅な調子で表す語。実際に山中で生活する場合に限らず用いる。
例文
- 退職後は山あいの村で畑を耕し、まさに山中暦日なしの暮らしを楽しんでいる。
- 都会の仕事から離れて寺にこもると、山中暦日なしという言葉の意味がよく分かる。
- 休暇中は時計も予定表も見ずに過ごし、山中暦日なしの気分を味わった。
分類
類義語
対義語
- 世俗に交わる
- 俗世に奔走する