小人の心を以て君子の腹を度る
読み方:しょうじん の こころ を もって くんし の はら を はかる
意味
心の狭い人や品性の低い人が、自分と同じような利己的・悪意ある考え方を基準にして、立派な人物の本心や行動を推し量ること。相手の善意を理解できず、悪い意図があるに違いないと疑ったり決めつけたりすることを戒める言葉。
由来
中国の古典『春秋左氏伝(左伝)』昭公二十八年(紀元前514年ごろ)の「小人の腹を以て君子の心を度る」という趣旨の記述に由来するとされる。中国で「以小人之心、度君子之腹」という形で広まり、日本では訓読した「小人の心を以て君子の腹を度る」として定着した。
備考
「小人」は身分の低い人ではなく、徳や人格が未熟で利己的な人、「君子」は徳のある立派な人を指す。「腹」は内心・本心の意味。相手を強く非難する響きがあるため、使用場面には配慮が必要。
例文
- 彼の寄付を売名目的だと決めつけるのは、小人の心を以て君子の腹を度るようなものだ。
- 相手の真意を確かめもせず不正を疑うのは、小人の心を以て君子の腹を度る態度ではないか。
- 部長が厳しく注意したのは私たちの成長を願ってのことだ。仕返しを企んでいるなどと考えるのは、小人の心を以て君子の腹を度ることになる。
分類
類義語
- 下衆の勘繰り
- 邪推
- 小人の腹で君子の心を量る
- 自分の物差しで人を測る