多行不義必自斃
読み方:たこうふぎ ひつ じへい
意味
不義・不正な行いを何度も重ねれば、やがてその報いによって必ず自分自身が滅びる、という意味。悪事は一時的に利益をもたらすように見えても、最終的には信用や地位、身を失う結果になることを戒める言葉。
由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』の「隠公元年」に見える句「多行不義、必自斃(不義を多く行えば、必ず自ら倒れる)」に由来する。記事の時代は春秋時代の紀元前722年頃とされ、『左伝』自体は戦国時代(おおむね紀元前4世紀頃まで)に成立・編纂されたと考えられている。鄭の荘公が、横暴を重ねる弟・共叔段について述べた言葉として伝わる。
備考
漢文由来の格調高い警句で、日常会話よりも文章や訓戒的な場面で用いられる。「多く不義を行えば、必ず自ら斃る」と訓読して理解することもある。
例文
- 不正な方法で利益を得続ければ、多行不義必自斃というように、いつか信用も地位も失う。
- 部下を犠牲にして成果を偽る経営者には、多行不義必自斃の結末が待っている。
- 彼は周囲の警告を聞かず横暴を重ねたが、多行不義必自斃、最後には味方をすべてなくした。
分類
類義語
対義語
- 善因善果
- 徳を積む
- 善行は身を助く