利口は馬鹿に敵わぬ
読み方:りこう は ばか に かなわぬ
意味
知恵があり損得を考える人よりも、後先をあまり考えず一つのことに執着して行動する人のほうが、結果的に強いことがあるという意味。利口な人はためらったり見切りをつけたりするが、愚直な人は諦めずに続けるため、かなわない場合があることをいう。
由来
特定の作者や初出は明確ではない日本のことわざである。江戸時代には、庶民の教訓や観察を表す言い回しとして広まり、いろはかるたにも採用されて定着したとされる。「利口」と「馬鹿」を対比し、理屈よりも愚直な執念や行動力が勝る場合を表した。
備考
「馬鹿」は人を直接評価すると強い侮蔑語になり得るため、他人に向けて使う際は注意が必要。愚直な努力や執念を、やや逆説的にほめる文脈で用いられる。
例文
- 皆が採算を気にして撤退を考える中、彼だけが改良を続けて成功した。利口は馬鹿に敵わぬということもある。
- あの職人は不器用でも毎日同じ作業を積み重ね、ついに誰にもまねできない技を身につけた。まさに利口は馬鹿に敵わぬというものだ。
- 考えすぎて行動できない私たちより、失敗を恐れず挑戦し続ける彼のほうが前に進んでいる。利口は馬鹿に敵わぬとはこのことだ。