一念岩をも通す
読み方
いちねん いわ をも とおす意味
強い信念や一途な思いをもって物事に取り組めば、どんなに困難に見えることでも成し遂げられるという意味。心を一つに集中させた意志の力や努力の大切さを表すことわざ。由来
中国の歴史書『史記』李将軍列伝に見える、漢の名将・李広が草むらの石を虎と思い込んで矢を射ると、矢尻が石に突き刺さったという故事に由来するとされる。『史記』は前漢時代、紀元前1世紀ごろの成立。日本でことわざとして広まった時期は明確ではないが、近世以降に定着したと考えられる。備考
「一念」は一つのことを強く思い込む心。「念力岩をも通す」ともいう。精神論として使われるため、無理な努力を強いる文脈では注意が必要。例文
- 何度失敗しても研究を続けた彼を見て、一念岩をも通すとはこのことだと思った。
- 合格は難しいと言われたが、一念岩をも通すと信じて毎日十時間勉強した。
- 小さな町工場でも、技術への情熱があれば一念岩をも通すことができる。
- 彼女は周囲の反対に負けず店を開き、ついに成功した。一念岩をも通すだ。
- 最初は誰も実現できないと思っていた計画だったが、チーム全員の努力で完成した。一念岩をも通すという言葉どおりだ。
類義語
- 念力岩をも通す
- 精神一到何事か成らざらん
- 石に立つ矢
- 為せば成る
- 雨垂れ石を穿つ
対義語
- 石に灸
- 糠に釘
- 暖簾に腕押し
- 豆腐に鎹