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人間は人間にとって狼である

読み方:にんげん は にんげん にとって おおかみ である

意味

人間は本来、他人に対して慈悲深い存在とは限らず、自分の利益や生存のためには、他人を傷つけたり利用したりするほど残酷な存在になり得る、という意味。人間社会にある利己心・敵対心や、競争の厳しさを強調する言葉。

由来

古代ローマの喜劇作家プラウトゥス(紀元前3世紀~前2世紀)のラテン語句「Lupus est homo homini(人間は人間にとって狼である)」に由来するとされる。17世紀、イギリスの哲学者トマス・ホッブズが『市民論』(1642年)などで人間の自然状態の厳しさを論じる際に用い、広く知られるようになった。日本語でも西洋思想を紹介する文脈で定着した。

備考

人間全体を本質的に悪だと断定する語というより、無秩序な競争や対立の中で人が他者に脅威となる側面を強調する表現。哲学・政治思想・戦争論などで使われることが多い。

例文

  • 戦争の惨状を見ると、人間は人間にとって狼であるという言葉を思わずにはいられない。
  • 利益だけを求めて仲間を切り捨てる彼の姿は、まさに人間は人間にとって狼であることを示している。
  • この表現は、人間は人間にとって狼であるという悲観的な人間観を端的に表している。

分類

類義語

対義語

このことわざに使われている漢字