人を謀れば人に謀らる
読み方:ひと を はかれば ひと に はからる
意味
他人をだましたり陥れたりしようと企てれば、結局は相手や別の人から同じようにだまされ、害を受けることになるという戒め。人に悪意を向けた行為は、巡り巡って自分に返ってくるという意味である。
由来
中世の軍記物語『太平記』(14世紀後半成立)などに見られる古い言い回しとされる。「謀る」はここでは「計略をめぐらしてだます・陥れる」、「謀らる」はその受け身で「だまされる・陥れられる」の意。表記や語尾には「人を謀る者は人に謀らるる」などの異同がある。
備考
文語的で硬い表現。「謀る」は通常の「相談する」ではなく、悪だくみをしてだます意。日常会話では「人をだませば、いつか自分もだまされる」などと言い換えることが多い。
例文
- 競争相手を不正なうわさで失脚させようとしたが、虚偽が発覚して自分が処分された。まさに人を謀れば人に謀らるということだ。
- 取引先をだますような契約を結べば、いつか信用を失う。人を謀れば人に謀らるということを忘れてはいけない。
- 彼は仲間を陥れようとしていたが、逆に計画を見抜かれて孤立した。人を謀れば人に謀らるとはこのことだ。