二人心を同じくすれば、その利金を断つ
読み方
ににん こころを おなじくすれば、その り きんを たつ
意味
二人が同じ目的に向かって心を一つにし、固く協力すれば、その力や勢いは堅い金属さえ断ち切るほど強大になる、というたとえ。人数の多さよりも、意思の一致と協力の強さが大きな成果を生むことを説く。
由来
中国の古典『易経』の「繋辞上伝」にある「二人同心、其利断金(ににんどうしん、そのりきんをたつ)」に基づく。『易経』およびこの篇は、主に戦国時代から前漢期(紀元前5世紀頃~紀元前2世紀頃)にかけて成立・編集されたと考えられるが、正確な成立年は不明である。日本では漢文を訓読した形でことわざとして定着した。
分類・由来
備考
「利」は利益や利子ではなく「鋭さ・強い働き」、「金」は金属の意。通常は「その利、金を断つ」と区切って理解する。原文は二人の一致をいうが、現代では組織や仲間の団結にも用いる。
例文
- 共同研究を成功させるには、専門の異なる二人が目的を共有することが大切だ。「二人心を同じくすれば、その利、金を断つ」というように、力を合わせれば難題も突破できる。
- 社長と工場長が対立をやめ、品質改善という目標に向けて協力し始めた。二人心を同じくすれば、その利、金を断つで、改革は大きく前進するだろう。
- 少人数の企画チームだったが、互いの不足を補い合って新製品を完成させた。まさに「二人心を同じくすれば、その利、金を断つ」を地で行く成果だった。
類義語
対義語
- 同床異夢
- 烏合の衆
- 船頭多くして船山に上る