窮鳥入懐
読み方
きゅうちょう にゅうかい意味
追い詰められた鳥が人の懐に飛び込むように、困り果てた人が助けや保護を求めて頼ってくること。また、そのように頼ってきた者は、たとえ本来なら敵対する相手でもむげに扱わず救うべきだ、というたとえ。由来
中国の故事成語に由来する。晋代の孫盛が著したとされる『魏氏春秋』(4世紀ごろ)などに「窮鳥入懐」の形が見え、追い詰められた鳥が懐に入れば哀れみの心が起こる、という趣旨で用いられた。日本では「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」ということわざとしても広まった。備考
「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」と併せて覚えるとよい。単に逃げ込む意味だけでなく、弱者を憐れみ保護する倫理的含意を伴う。例文
- 敵対していた会社の元社員とはいえ、窮鳥入懐で相談に来た以上、まずは事情を聞くことにした。
- 災害で家を失った人々を受け入れる姿勢は、まさに窮鳥入懐の精神にかなっている。
- 彼はかつて私を批判した相手だが、窮鳥入懐と思い、資金繰りの助言をした。
- 窮鳥入懐という言葉どおり、助けを求めてきた後輩を冷たく追い返すことはできなかった。
- あの場面で彼女をかくまったのは、窮鳥入懐の情に動かされたからだ。
類義語
- 窮鳥懐に入る
- 窮鳥懐に入れば猟師も殺さず
- 庇護を求める
- 助けを求めて身を寄せる
- 救困扶危
対義語
- 門前払い
- 袖手傍観
- 薄情寡義
- 冷酷無情
- 見殺し