鴉雀無声
読み方:あじゃく むせい
意味
人の話し声や物音がまったくなく、非常に静まり返っていること。「鴉(からす)」や「雀(すずめ)」の鳴き声さえ聞こえないほどの静けさをたとえる。会場・教室・夜の街などが、緊張や驚きによって急に静かになる場面にも用いる。
由来
中国・北宋時代の禅書、釈道原編『景徳伝灯録』(1004年ごろ成立)に見える「鴉去無声」などの表現に由来するとされる。「鴉」と「雀」という身近な鳥さえ声を出さない、という誇張から、物音ひとつしない静けさを表す四字熟語になった。
備考
「鴉」はカラス、「雀」はスズメを指す。単に静かな状態だけでなく、人々が驚き・緊張・畏敬などで口をつぐむ場面によく用いる。日常会話より文章語的な表現。
別表記
- 鴉雀無聲
補足
- 「鴉雀無聲」は「声」の旧字体を用いた表記であり、現代表記では通常「鴉雀無声」と書く。
- 「あじゃくむしょう」と読まない。正しい読みは「あじゃくむせい」。
例文
- 重要な判決が読み上げられると、法廷内は鴉雀無声となった。
- 先生が突然教室に入ってきたため、さっきまで騒がしかった生徒たちは鴉雀無声になった。
- 停電で照明も音楽も消えた会場は、一瞬、鴉雀無声の状態に包まれた。
分類
類義語
- 万籟無声
- 寂然無声
- 満場静粛
対義語
- 喧喧囂囂
- 人声鼎沸
- 大騒ぎ