鳥驚魚散
読み方:ちょう きょう ぎょ さん
意味
鳥が驚いて飛び去り、魚が散るように、軍勢や人々が恐怖や混乱のために統制を失い、四方へ逃げ散ること。特に、戦いに敗れた軍勢や、急な出来事に動揺した集団がばらばらに逃げるさまをいう。
由来
中国の歴史書「旧唐書」高駢伝に由来するとされる。唐末の混乱に関する記述で、驚いた鳥と散る魚になぞらえ、人々や兵士が恐れて散り散りになるさまを表した。旧唐書は五代十国時代の後晋、945年ごろに編纂された歴史書である。
備考
主に軍勢・集団の敗走や、恐怖によって人々が散る場面に用いる文語的な表現。単に整然と解散する意味ではなく、驚きや混乱を伴って逃げ散るニュアンスがある。
補足
- 「鳥散魚潰(ちょうさんぎょかい)」は意味の近い別の四字熟語であり、「鳥驚魚散」の誤記や異形ではない。
例文
- 敵軍の急襲を受けた部隊は、鳥驚魚散となって戦場から逃げ去った。
- 首領が捕らえられたとの知らせに、盗賊の一団は鳥驚魚散に逃走した。
- 突然の検査があると知ると、不正に関わった者たちは鳥驚魚散のごとく姿を消した。
分類
類義語
- 鳥散魚潰
- 雲散霧消
- 蜘蛛の子を散らす