高下其手
読み方:こうげ その て
意味
自分の思うままに人事・権利・物事の処理などを操作すること。とくに、公平であるべき判断や手続きを、ひそかに不正・恣意的に動かして、自分や特定の者に有利な結果をもたらすことをいう。
由来
中国の歴史書『春秋左氏伝』襄公二十六年(紀元前547年ごろの故事)に基づく。楚の公子囲と穿封戌が鄭の皇頡を捕らえた手柄を争った際、伯州犁は身分の高い公子囲を指すときには手を上げ、穿封戌を指すときには手を下げて、捕虜に公子囲に有利な返答をさせようとした。この「手を上げ下げして判断を誘導する」行為から、不正に物事を操る意となった。原文に近い形として「上下其手」ともいう。
備考
主に不正な人事・審査・取引・政治的判断などを批判する文脈で用いる。「上下其手」は誤記ではなく、辞書にも認められる異形である。
別表記
- 上下其手
誤用・混同注意
- 「高下」を「こうか」と読まない。標準的な読みは「こうげ」。
- 単に手を上下させる動作ではなく、不正・恣意的に人や物事を操作することをいう。
例文
- 入札の審査に高下其手があったなら、その結果の公平性は保てない。
- 担当者が評価点を高下其手して、特定の業者を有利にした疑いが持たれている。
- 権力者による高下其手を防ぐため、選考手続きの透明性を高めるべきだ。
分類
類義語
- 上下其手
- 暗箱操作
- 我田引水