騈拇枝指
読み方:へんぼしし
意味
足の親指が癒合していること(騈拇)と、手の指が余分にあること(枝指)をいう。転じて、本来なくてもよい余計なもの、かえって役に立たず害となるような付加物のたとえ。
由来
中国・戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』の「駢拇」篇にある「駢拇枝指、出乎性哉、而侈於徳」に基づく。「駢拇」は足指、とくに親指がくっついた状態、「枝指」は枝のように余分に生じた指を指し、荘子はこれを本来のあり方からの過剰・余分の比喩として述べた。「騈」は「駢」の異体字。
備考
日常会話ではまれで、漢文・思想に関する文章や硬い評論で用いられる。身体的な差異を由来とする語なので、現代では人の身体や人格を直接評する比喩としては避け、制度・機能・装飾などに用いるのが無難。
別表記
- 駢拇枝指
補足
- 単に身体的特徴だけを指す語と捉えられがちだが、一般には「余分で無用なもの」の比喩として用いる。
例文
- 利用者が求めていない機能を次々と加えることは、製品にとって騈拇枝指となりかねない。
- 報告書から重複する図表を削り、騈拇枝指を避けて論旨を明確にした。
- 儀式の本来の目的を忘れた過度な装飾は、荘子のいう騈拇枝指にすぎない。
分類
類義語
- 蛇足
- 屋上屋
- 無用長物
対義語
- 必要不可欠