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馬前覆水

読み方:ばぜん ふくすい

意味

一度別れた夫婦、特に離縁した男女の関係は、もはや元どおりには戻らないというたとえ。また、いったん起きてしまった事柄や失ったものは取り返しがつかないことにもいう。馬の前にこぼれた水を元へ戻せないことになぞらえる。

由来

中国・前漢の武帝期(紀元前2世紀)に生きた朱買臣にまつわる故事に基づく。貧しさのため妻に去られた朱買臣が、のちに出世して帰郷した際、復縁を求める元妻に対し、馬前にこぼした水を集められたら復縁すると答えたという説話から生じた。朱買臣の事跡は後漢・班固撰の『漢書』朱買臣伝に見え、馬前に水をこぼす話は後世に結び付いたものとされる。

備考

本来は離縁した夫婦が復縁できないことをいう故事成語。現在は、広く「一度失ったもの・起きたことは元に戻らない」の意でも使われる。「覆水盆に返らず」と近い。

補足

  • 「馬前復水」と書くのは誤り。正しくは「馬前覆水」。
  • 単に「水が馬の前でひっくり返る」という意味ではなく、関係や事態が取り返しのつかないことのたとえである。

例文

  • 離婚後に相手の大切さへ気づいても、馬前覆水で、以前と同じ関係に戻れるとは限らない。
  • 彼は軽率な発言を撤回しようとしたが、世間に広まった以上、まさに馬前覆水だった。
  • 契約を解除してしまえば馬前覆水となるおそれがあるため、最終決定は慎重に行うべきだ。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字