雨露均霑
読み方:うろ きんてん
意味
君主・為政者などの恩恵が、身分・地域・立場などによる差別なく、すべての人に等しく行き渡ること。雨や露があらゆる草木を公平に潤すことにたとえた言葉。
由来
中国・明代(16世紀)の無名氏による伝奇(戯曲)『鳴鳳記』の「鄒林遊学」に見える「誰知雨露均霑、皆重朝廷之意」に基づくとされる。天から降る雨と露が万物を等しく潤すように、朝廷・君主の恩沢が広く人民に及ぶ意で用いられた。
備考
本来は君主・朝廷の恩沢についていう、漢文調で格調の高い語。現代では行政サービスや制度の利益が公平に及ぶことにも用いる。「霑」は「沾」とも書く。
別表記
- 雨露均沾
誤用・混同注意
- 「雨露均等」は誤りで、「均霑(均沾)」が正しい。
- 単に雨や露という自然現象を述べる語ではなく、恩恵・恩沢が公平に行き渡るという比喩的な意味である。
例文
- 市は、居住地域や所得によらず支援を受けられる雨露均霑の制度を目指している。
- 新しい補助金の恩恵が大企業だけに偏っていては、雨露均霑とはいえない。
- 為政者には、一部の支持者だけを優遇せず、雨露均霑の精神で施策を行うことが求められる。