離経叛道
読み方
りけい はんどう
意味
儒教の経典や正しいとされる道理に背くこと。転じて、社会・組織・学問などで主流の思想、伝統、規範をあえて否定したり、そこから外れたりすることをいう。本来は強い非難を含む語だが、文脈によっては革新的・反骨的な姿勢を表すこともある。
由来
「離」は離れる、「経」は儒教の経典、「叛」は背く、「道」は正しい道理・道徳を指す。中国・元代(13〜14世紀)の費唐臣による雑劇『蘇子瞻風雪貶黄州』(通称『貶黄州』)第一折に「離経叛道」の用例が見られる。儒教的な正統や道徳に背く者を批判する表現として用いられ、漢籍の受容を通じて日本語にも定着した。
備考
主に「正統・伝統・規範に背く」という非難の語感を伴う。思想や行動を批判する際に使うが、芸術や研究では既成概念を破る肯定的な意味合いを帯びることもある。
例文
- この論文は通説を批判しているが、史料に基づく考察であり、単なる離経叛道ではない。
- 保守派は、その新しい教育方針を伝統に反する離経叛道だとして非難した。
- かつて離経叛道と見なされた芸術表現が、今日では前衛的な試みとして評価されている。
類義語
- 異端邪説
- 反逆思想
- 既成概念の打破