異端邪説
読み方:いたん じゃせつ
意味
正統と認められている宗教・思想・学説などに反する、誤っているとみなされた説や教えをいう。現代では、既存の権威や通説から大きく外れた意見を、否定的に評する際にも用いる。
由来
「異端」は中国の『論語』為政篇にある「攻乎異端、斯害也已」に見える語で、「邪説」は『孟子』滕文公下篇の「邪説暴行又作」などに見える。いずれも中国戦国時代(紀元前5〜3世紀ごろ)の思想・学問に関する語に由来する。「異端邪説」という四字の結び付きとしての正確な初出・成立時期は明確ではない。
備考
宗教・思想だけでなく、学説や政治的意見にも用いる。「正統」側から相手を強く否定する評価を含むため、中立的に少数説を指す語としては注意が必要。
別表記
- 異端邪說
補足
- 単に「珍しい説」「少数派の意見」という中立的な意味ではなく、正統から外れた誤った説だとみなす否定的な語感を持つ。
例文
- 既成の理論に反するからといって、直ちに異端邪説として退けるべきではない。
- 当時、その新しい宗教運動は異端邪説とみなされ、厳しい弾圧を受けた。
- 彼の仮説は異端邪説だと批判されたが、後に重要な研究の出発点となった。
分類
類義語
- 異端
- 邪説
- 異説
- 邪論
対義語
- 正統学説
- 正説
- 正論