隔靴搔痒
読み方:かっか そうよう
意味
靴を履いたまま、その上からかゆい所をかくように、物事の核心や急所に届かず、もどかしいこと。また、説明や処置などが的外れで、十分に役に立たないことをいう。
由来
南宋時代の禅宗史書『五燈会元』に見える「隔靴爬痒(かくつはよう)」に由来するとされる。普済が1252年ごろに編んだ同書で、靴を隔ててかゆみをかくという、実際にはかゆい所に届かない情景をたとえた語である。日本では「搔痒」または「掻痒」と書く。
備考
「隔靴搔痒の感がある」の形で用いることが多い。単なる不満ではなく、要点に届かないためにもどかしいという含みを持つ。通常は「かっかそうよう」と読む。
別表記
- 隔靴掻痒
誤用・混同注意
- 「かくかそうよう」ではなく、通常は促音を用いて「かっかそうよう」と読む。
- 単に靴の上から体をかく動作を指す語ではなく、要点に届かずもどかしい状況のたとえである。
例文
- 説明は専門用語ばかりで、肝心の手順が分からず、隔靴搔痒の感が残った。
- 顧客の質問に対する回答が隔靴搔痒では、根本的な問題の解決にならない。
- この批評は周辺事情には触れているものの、作品の核心を捉えておらず隔靴搔痒だ。
分類
類義語
- 隔靴の感
- 痒い所に手が届かない
- 的を射ない
対義語
- 単刀直入
- 的確明快
- 要領を得る