陽春白雪
読み方:ようしゅん はくせつ
意味
内容や技巧がきわめて高尚で優雅な音楽・詩文・芸術、またはそのようなものを理解し鑑賞できる人が少ないこと。一般大衆には難しく、限られた人にしか受け入れられにくい高度な文芸をいう。
由来
中国戦国時代(紀元前3世紀ごろ)の楚の文人・宋玉に仮託される「対楚王問」に由来する。この文章は6世紀の詩文集『文選』に収められている。「陽春」「白雪」は高雅で難度の高い楽曲名であり、これを歌える者・唱和できる者は少なかったという話から、高尚で理解者の少ない文芸を指すようになった。
備考
主に文学・音楽・芸術などについて用いる。「高尚で優雅」という肯定的な意味がある一方、「難しすぎて大衆には理解されにくい」という含みもある。対照的な語は「下里巴人」。
誤用・混同注意
- 「陽春白雪」を単に春の雪景色や、晴れた春の日の意味で用いるのは誤り。もとは高雅な楽曲名である。
例文
- この詩集は表現が難解で、一般の読者にはやや陽春白雪に過ぎるかもしれない。
- 専門家には高く評価されたが、その前衛的な舞台芸術は陽春白雪で、広い人気を得るには至らなかった。
- 芸術を陽春白雪なものとして閉ざすのではなく、初心者にも親しめる解説を添えるべきだ。
分類
類義語
- 高尚優雅
- 曲高和寡
- 高雅