下里巴人
読み方
かりはじん
意味
身分や教養が高くない一般の人々、庶民を指す語。また、そのような人々にも理解・愛好される、通俗的で分かりやすい歌や芸術をいうこともある。文脈によっては「俗っぽい」という軽い見下しのニュアンスを伴うため、使用には注意が必要である。
由来
中国戦国時代(紀元前3世紀ごろ)に成立したとされる『楚辞』収録、宋玉(そうぎょく)作と伝わる「対楚王問」に由来する。楚の民謡である「下里」「巴人」を歌うと多くの人が唱和したが、高尚な曲「陽春」「白雪」では唱和する者がごく少なかった、という故事から生まれた語である。
備考
「下里」「巴人」は本来、中国・楚の地方で歌われた民謡やその担い手に関わる語。現代では「庶民」の意味で用いられるが、相手を低く見る響きになり得る。対語は「陽春白雪」。
例文
- この旋律は難しい技巧を用いず、下里巴人にも親しまれる明快さを備えている。
- 彼は陽春白雪のような芸術だけでなく、下里巴人の生活に根ざした娯楽にも価値を認めた。
- 専門用語を減らして、下里巴人にも理解できる説明を目指した。
類義語
- 俗人
- 凡人
- 市井の人
- 一般大衆
対義語
- 陽春白雪
- 高尚優雅