陶陶兀兀
読み方:とうとう こつこつ
意味
世間の利害や煩わしさにとらわれず、心の赴くままに悠然と楽しんで暮らすこと。もとは酒などを楽しみ、心ゆくまでくつろぐさまも表す。
由来
北宋の詩人・蘇軾(1037~1101)の書簡「答李端叔書」にある「陶陶兀兀、幾欲忘形」に基づく。蘇軾が政治的な失意の後、世俗の評価や災いを意に介さず、のんびりと過ごしたい心境を述べた語である。成立は11世紀後半、北宋・元豊年間ごろ。
備考
日常会話ではあまり用いない文章語・漢文調の表現。単に酒宴で騒ぐことではなく、世俗の利害を離れて悠然と暮らす文脈で使う。
別表記
- 陶々兀々
補足
- 「兀兀」を「ごつごつ」と読まない。正しくは「こつこつ」。
- 「こつこつ努力する」という意味ではない。
例文
- 世事の騒がしさをよそに、祖父は庭仕事を楽しみながら陶陶兀兀と暮らしている。
- 失意を経験した彼は山里に身を置き、陶陶兀兀の日々を送った。
- 作者は隠者の生活を、名利に縛られない陶陶兀兀たる境地として描いている。
分類
類義語
対義語
- 営々汲々