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遼東之豕

読み方:りょうとう の いのこ

意味

見聞が狭いために、ある場所では珍しくも優れてもいない物事を、自分だけが特別なものだと思い込み、自慢したり得意になったりすること。世間の広さや他者の水準を知らないまま、自分の成果を過大評価するたとえ。

由来

中国後漢初期(1世紀ごろ)の故事に基づく。遼東の人が、白い頭の子豚が生まれたことを珍しいとして献上しようとしたが、途中の河東では白い豚が普通にいるのを見て恥じ、引き返したという話からいう。『後漢書』朱浮伝に見え、書物自体は南朝宋の范曄が5世紀に編纂した。

備考

日常会話より文章語・教養的な表現として用いられる。「豕」は慣用的に「いのこ」と読む。「井の中の蛙」と同様に視野の狭さを戒める語だが、特に自慢や過大評価の含みがある。

別表記

  • 遼東の豕

補足

  • 「豕」を「ぶた」と読んで「りょうとうのぶた」とするのは一般的でない。慣用読みは「りょうとうのいのこ」。
  • 単に珍しい品を献上する意味ではなく、見聞の狭さからありふれたものを特別視して自慢することをいう。

例文

  • 海外ではすでに普及している技術を世界初だと宣伝してしまい、遼東之豕と笑われた。
  • 狭い部署の常識だけで自社の方法が最善だと決めつけるのは、遼東之豕になりかねない。
  • 彼は遼東之豕に陥らないよう、発表前に国内外の先行研究を丁寧に調べた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字