運斤成風
読み方
うんきん せいふう
意味
斧を巧みに振るって風を起こすほどの、きわめて優れた技術・腕前のこと。また、そのような卓越した技を持つ人をいう。特に、少しの狂いも許されない難しい作業を見事にやり遂げるほどの熟練をたとえる。
由来
中国の古典『荘子』「徐無鬼」に由来する。戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立したとされる説話で、郢(えい)の人の鼻先についた白土を、石という大工が斧を風を起こすほど素早く振るって削り落とし、鼻を少しも傷つけなかったという故事による。「運斤」は斧を振るうこと、「成風」はその勢いで風が生じることを表す。
備考
日常会話ではあまり用いない、文章語的で格調高い表現。単に「上手」というより、危険・精密・困難な作業を完璧にこなす卓越した技能をほめる際に適する。
例文
- 彼の精密な彫刻技術は、まさに運斤成風と評されるにふさわしい。
- 熟練した外科医は、運斤成風の腕前で難度の高い手術を成功させた。
- 長年の修業を重ねた職人が見せる運斤成風の技に、見学者たちは息をのんだ。
類義語
- 神業
- 熟練技
- 炉火純青
- 出神入化
対義語
- 技量不足
- 未熟
- 拙劣