談言微中
読み方
だんげんびちゅう
意味
話す言葉が巧みで、直接的な言い方を避けながらも、相手や物事の急所・要点をさりげなく的確に突くこと。また、そのような発言や表現をいう。皮肉やユーモアを交え、遠回しに問題の本質を示す場合にも用いる。
由来
中国・前漢の司馬遷が編んだ歴史書『史記』(紀元前1世紀、前91年頃に完成)の「滑稽列伝」にある「談言微中、亦可以解紛(談言微かに中り、またもってもつれを解くべし)」に由来する。滑稽や機知に富む人物の言葉が、遠回しながら要点を射て、争いやもつれを解く力を持つことを表した句である。
備考
中国古典由来の硬い文章語で、日常会話ではあまり用いない。批評・政治・風刺などで、直接批判せずに核心を突く場面に適する。「微中」は、さりげなく要点に当たる意。
例文
- 彼の談言微中の一言に、出席者は会議が停滞している真の原因を悟った。
- 部長は担当者を名指しで責めず、談言微中に組織全体の慢心を戒めた。
- その風刺作家は、ユーモアを交えた談言微中の筆致で社会の矛盾を描き出す。
類義語
対義語
- 隔靴掻痒
- 的外れ
- 要領を得ない