蟷螂捕蝉
読み方:とうろう ほせん
意味
かまきりが目の前の蝉を捕らえようとして、その背後にいる黄雀(こうじゃく)に狙われていることに気づかない、という意味。目先の利益や目的に夢中になり、背後にあるより大きな危険・損失を見落とすたとえ。
由来
前漢の劉向(りゅうきょう)が紀元前1世紀ごろに編んだ中国の説話集『説苑』の「正諫」に見える故事による。呉王が楚を討とうとした際、若者が、蝉を狙う蟷螂、その蟷螂を狙う黄雀の話をして諫めた。蝉も蟷螂も目先の獲物にとらわれ、背後の危険を知らないことから生まれた。
備考
多くは「蟷螂捕蝉、黄雀在後(こうじゃくざいご)」と続けて用いる。「黄雀在後」は、蟷螂の背後にさらに狙う者がいることをいう。
別表記
- 螳螂捕蝉
- 蟷螂捕蟬
- 螳螂捕蟬
誤用・混同注意
- 「蟷螂」を「螳螂」と書くのは誤字ではなく、認められる異表記である。
- 単に「蝉を捕らえる蟷螂」の意味ではなく、目先にとらわれて背後の危険を見落とすという教訓を表す。
例文
- 短期的な利益だけを追い、規制強化というリスクを見落とすのは、蟷螂捕蝉に等しい。
- 競合会社の失敗を利用しようとする間に市場そのものが縮小していたとは、まさに蟷螂捕蝉だった。
- 彼は相手を追及することに熱中し、自分への批判が高まっていることに気づかない蟷螂捕蝉の状態だった。
分類
類義語
- 黄雀在後