蝿営狗苟
読み方:ようえい くこう
意味
自分の利益だけを得ようとして、節操なくこそこそと立ち回ること。また、そのように小利を追い求める卑しい態度をいう。蝿が群がり、犬が食べ物をあさるようすにたとえた表現。
由来
中国・唐代の文人、韓愈(768~824)の文章「送窮文」にある「蠅営狗苟、駆去復還」に基づく。元和6年(811年)ごろに書かれたとされるこの文章では、追い払っても戻ってくる蝿や犬になぞらえ、しつこく利を求めて立ち回るさまを表した。
備考
主に文章語として用いられ、他人の利己的・卑小な行動を批判する強い語感がある。「営々」と混同して、勤勉に働く意味で用いない。
別表記
- 蠅営狗苟
補足
- 読みを「えいえいくこう」とするのは誤り。正しくは「ようえいくこう」。
- 「営々」と混同し、勤勉に努力する意味で使うのは誤り。
- 「蝿々狗苟」と表記するのは誤り。正しくは「蝿営狗苟」。
例文
- 彼は公共の利益を顧みず、蝿営狗苟の振る舞いに終始した。
- 蝿営狗苟として目先の利益ばかりを追えば、長期的な信頼を失う。
- 小説では、権力者の周囲に蝿営狗苟の徒が集まるありさまが描かれている。