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蜩螗沸羹

読み方:ちょうとう ふっこう

意味

世の中や人々が、非常に騒がしく混乱しているさま。セミの類が鳴き騒ぐようすと、熱い汁物が煮え立つようすになぞらえ、議論・争い・政治などが入り乱れて騒然としている状態をいう。

由来

中国最古の詩集『詩経』の「大雅・蕩」にある「如蜩如螗、如沸如羹(蜩のごとく螗のごとく、沸くるがごとく羹のごとし)」に基づく。騒乱した世相を、虫の鳴き声と煮え立つ羹にたとえた句で、のちに「蜩螗沸羹」と四字にまとめられた。原詩は西周時代(紀元前11~前8世紀ごろ)の作とされるが、正確な成立年は不明。

備考

きわめて文語的で使用頻度の低い語。単に虫の声や街の雑踏がうるさいことではなく、社会・政治・世論などが騒がしく乱れている状況に用いる。「蜩」はセミ、「螗」もセミの類、「羹」は熱い汁物を指す。

補足

  • 「螗」を、カマキリを表す「螳」と書き換えるのは誤り。
  • 単なるセミの鳴き声や日常的な騒音を表す語と解するのは不正確で、社会的な騒乱・混乱の比喩である。

例文

  • 政権交代をめぐる論争は蜩螗沸羹の様相を呈し、国会内は騒然となった。
  • 根拠の薄い情報が広まったため、ネット上の議論は蜩螗沸羹となった。
  • 戦乱後の都は蜩螗沸羹としており、民衆が安心して暮らせる状況ではなかった。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字