蛟竜雲雨
読み方:こうりょう うんう
意味
蛟竜(みずち・竜)が雲や雨を得て天に昇るように、すぐれた人物が時勢・好機・援助者を得て、才能を大いに発揮し活躍することのたとえ。特に、英雄が自分を生かす機会を得る意で用いる。
由来
中国の歴史書『三国志』呉書・周瑜伝にある、周瑜が劉備を警戒して述べた「恐蛟龍得雲雨、終非池中物也(恐らくは蛟龍が雲雨を得れば、ついには池の中にとどまるものではない)」に基づく。『三国志』は西晋の陳寿が3世紀後半に編んだ。日本ではこの句を「蛟竜雲雨」と四字にまとめ、英雄が好機を得る意で用いる。
備考
「蛟竜」は水中にすむ想像上の竜、「雲雨」は竜が天に昇るために必要な雲と雨を表す。日常会話よりも、文章語・演説・人物評で用いられる。
別表記
- 蛟龍雲雨
誤用・混同注意
- 読みを「こうりゅううんう」としない。標準的な読みは「こうりょううんう」。
- 「蛟」を「交」などと書き誤らない。
例文
- 長年雌伏していた研究者は、資金と協力者を得て、ついに蛟竜雲雨を得た。
- 新政権の登場は、改革を志す若手官僚にとって蛟竜雲雨の好機となった。
- 有能な主君に見いだされた将軍は、蛟竜雲雨を得て戦場でめざましい功績を挙げた。
分類
類義語
対義語
- 雌伏
- 不遇