蚊虻負山
読み方:ぶんぼう ふざん
意味
蚊や虻のような小さな虫が大きな山を背負う、という字義から、自分の力や能力では到底成し遂げられない大事業を企てること、または微力な者が分不相応な重責を担おうとすることをいう。多くは、力量を顧みない無謀さを批判的に表す。
由来
中国・戦国時代ごろ(紀元前4~3世紀)の思想書『荘子』の「秋水」に見える「蚊虻負山、商蚷馳車」という句に基づく。蚊や虻に山を背負わせ、虫に車を走らせようとするような、到底不可能なことのたとえとして用いられた。
備考
日常会話ではあまり用いられない、漢文調で硬い表現。「蚊虻、山を負う」と訓読することもある。努力を称賛する語ではなく、通常は力量不相応・実現困難という批判的な文脈で使う。
補足
- 「ぶんぼうふさん」と読むのは誤りで、読みは「ぶんぼうふざん」。
- 努力や挑戦を前向きに称賛する意味だと解するのは不適切で、通常は無謀さ・力量不相応をいう。
例文
- 経験も資金も乏しいのに一人で国際事業を起こすとは、まさに蚊虻負山の計画だ。
- その任務を新人だけに任せるのは、蚊虻負山を強いるようなものではないか。
- 理想を掲げることは大切だが、準備を欠いた挑戦は蚊虻負山に終わるおそれがある。
分類
類義語
対義語
- 量力而行
- 自知之明
- 身の程を知る