虎頭燕頷
読み方:ことう えんがん
意味
虎のように大きく威厳のある頭と、ツバメのように細くとがったあごをもつ相貌。転じて、勇猛で人並み外れた将軍・英雄、または将来大きな功名を立てる人物に備わるとされた顔つきをいう。
由来
中国の正史『後漢書』班超伝に、若い班超を見た人相見が「燕頷虎頸、飛而食肉、此萬里侯相也(ツバメのようなあごと虎のような首をもち、遠方で功名を得て肉を食べる、これは万里侯となる人相だ)」と評した故事に基づく。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀前半(432~445年頃)に編纂した。後に「燕頷虎頸」と近い意味で、「虎頭燕頷」の形でも用いられるようになった。
備考
古い中国の人相観に基づく語で、現代の日常会話ではまれ。実際の容貌を客観的に表す語というより、武将・英雄の威厳や将来性をたたえる文語的表現として用いる。
誤用・混同注意
- 「虎頭燕顔」と書くのは誤りで、正しくは「虎頭燕頷」。
- 故事の原文に見える語は「燕頷虎頸」であり、「虎頭燕頷」と同一の字句がそのまま引用されているわけではない。
例文
- 古い軍記では、その若武者は虎頭燕頷の相を備えた将として描かれている。
- 肖像画の人物は、たくましい顔立ちから虎頭燕頷の英雄を思わせる。
- 人相見は彼を虎頭燕頷と評し、いずれ大きな功を立てる人物だと予言した。
分類
類義語
- 燕頷虎頸
- 龍顔鳳姿