虎穴竜潭
読み方:こけつ りゅうたん
意味
虎のすむ穴と、竜のすむ深い淵の意から、非常に危険で恐ろしい場所をいう。また、身の危険を伴うきわめて困難な状況や、容易には近づけない危険な立場のたとえとしても用いる。
由来
「虎穴」は虎の巣穴、「竜潭」は竜が住むと考えられた深い淵を指す。二つの危険な場所を並べた中国由来の表現で、遅くとも元〜明代(13〜17世紀)ごろの中国の戯曲・通俗文学には「虎穴龍潭」「龍潭虎穴」などの近い形が見られる。現行の定型句としての厳密な初出は特定しにくい。
備考
主に「危険な場所・状況」のたとえとして用いる硬い表現。「竜潭虎穴」と語順を替えた形もある。「竜」は旧字体で「龍」とも書く。
別表記
- 虎穴龍潭
誤用・混同注意
- 「竜潭」を植物名の「龍胆(りんどう)」のように書くのは誤り。
- 「不入虎穴、不得虎子(虎穴に入らずんば虎子を得ず)」とは別の成語・句である。
- 勇敢な人物そのものを指す語ではなく、危険な場所や状況を指す。
例文
- 敵地の奥深くへ入ることは、まさに虎穴竜潭に身を置くような任務だった。
- 不正の実態を調べるため、記者は虎穴竜潭ともいえる組織の内部へ潜入した。
- 彼は事業再建のため、虎穴竜潭を恐れず交渉の場に臨んだ。
分類
類義語
- 竜潭虎穴
- 危険地帯
- 危険千万
対義語
- 安全地帯
- 平穏無事