茹苦含辛
読み方:じょく がんしん
意味
つらい苦しみを耐え忍び、非常な苦労を重ねること。長い間、困難な境遇に置かれたり、目的を果たすために多大な辛苦を味わったりすることをいう。
由来
北宋・11世紀後半の文人、蘇軾(1037~1101)の文章「中和勝相院記」にある「茹苦含辛、更百千億生而後成」に基づく。「茹苦」は苦しみをかみしめて耐えること、「含辛」は辛苦を身に受けて抱えることを表す。二つを重ね、並外れた苦労をいう語となった。
備考
文章語的で、日常会話ではやや硬い表現である。「茹苦含辛の末」「茹苦含辛の日々」などの形で用いる。語順を入れ替えた「含辛茹苦」も認められる異形として広く使われる。
別表記
- 含辛茹苦
誤用・混同注意
- 「如苦含辛」と書くのは誤り。正しくは、くさかんむりの「茹」を用いる。
- 「含辛茹苦」は誤記ではなく、語順を替えた認められる異形である。
例文
- 祖母は戦後の混乱の中で茹苦含辛の日々を送り、子どもたちを育て上げた。
- 研究チームは茹苦含辛の末、長年求めていた新素材の開発に成功した。
- 華やかな受賞の裏には、彼の茹苦含辛の努力があった。
分類
類義語
対義語
- 安楽
- 安穏無事