至心信楽
読み方:ししん しんぎょう
意味
この上なく真実で偽りのない心で、阿弥陀仏の本願を疑いなく信じ、喜ぶこと。浄土教、特に浄土真宗で重視される語で、「至心」は心を尽くすこと、「信楽」は信じて心に喜びを得ることをいう。単に熱心に信仰するというより、阿弥陀仏の救いを真実として受け取る信心を表す。
由来
浄土教の経典である無量寿経にある阿弥陀仏の第十八願(本願)の「至心信楽、欲生我国、乃至十念」という句に基づく。現存する漢訳無量寿経は、三国時代の魏・嘉平4年(252年)に康僧鎧が訳出したと伝えられる。日本では平安期以降の浄土教で受容され、親鸞は「至心・信楽・欲生我国」を三心として重要視した。
備考
主に浄土教・浄土真宗の専門的な仏教語で、日常会話ではほとんど用いない。「信楽」は「しんらく」ではなく、この語では通常「しんぎょう」と読む。
別表記
- 至心信樂
誤用・混同注意
- 「信楽」を地名の「しがらき」と読まない。
- 「信楽」はこの語では通常「しんぎょう」と読み、「しんらく」とは読まない。
- 「至心信仰」は意味が近いが、至心信楽の誤記・置換としては用いない。
例文
- 浄土真宗では、阿弥陀仏の本願を至心信楽することが信心の要とされる。
- 講師は、至心信楽とは自力の努力を誇ることではなく、本願を疑いなく受け取ることだと説明した。
- 法話を通して、彼は至心信楽の意味をあらためて学んだ。