自投羅網
読み方:じとう らもう
意味
自分から進んで敵の罠や危険な状況に入り込み、破滅や失敗を招くこと。逃げればよいのに、自ら不利な場所へ出向いたり、不利になる行動を取ったりする場合にいう。
由来
中国・三国時代の魏に由来する。249年の高平陵の変で、曹爽が司馬懿に屈服した際の言葉として、『三国志』魏書「曹爽伝」に「我自投羅網矣(私は自ら網に投じた)」と記される。『三国志』の成立はおおむね3世紀末(280年代)である。
備考
主に、自分から危険・罠・破滅へ近づく愚かな行為を批判的にいう。表記は「自投網羅」も辞書に認められる異形である。
別表記
- 自投網羅
誤用・混同注意
- 「自投網羅」を誤記とみなす誤解があるが、これは辞書にも認められる異形である。
- 「自投羅綱」とするのは誤りで、正しくは「自投羅網」。
例文
- 逃走中にSNSで現在地を発信するのは、警察に対する自投羅網に等しい。
- 証拠を消そうとして会社のシステムに不正アクセスし、彼は自投羅網となった。
- 相手が用意した不利な交渉の場へ何の準備もなく出向くのは、自投羅網のようなものだ。
分類
類義語
- 飛んで火に入る夏の虫
- 自ら墓穴を掘る
- 自縄自縛
対義語
- 危機回避
- 難を逃れる
- 用心深い行動