臨淵羨魚
読み方
りんえん せんぎょ
意味
深い淵のそばに立って魚を欲しがるだけで、実際に魚を捕ろうとはしないこと。転じて、成功や利益をうらやみ、望むだけで具体的な努力・行動を起こさないことをいう。「望むだけでなく、目的を達するための行動をせよ」という戒めを含む。
由来
中国の史書『漢書(かんじょ)』董仲舒伝にある「臨淵羨魚、不如退而結網(淵に臨んで魚をうらやむより、退いて網を結ぶにしかず)」に基づく。前漢の思想家・董仲舒(紀元前2世紀)の言葉として引かれ、書物としての『漢書』は後漢の班固らにより1世紀ごろに編纂された。前半の「臨淵羨魚」が四字熟語として定着した。類似した表現は『淮南子』にも見られる。
備考
「魚をうらやむ」は他人への嫉妬だけを指すのではなく、目的を願うだけで行動しない態度をいう。後半の「不如退而結網(退いて網を結ぶにしかず)」と併せて引用されることも多い。
例文
- 起業に憧れて他社の成功を眺めているだけでは、臨淵羨魚に終わる。まずは事業計画を作ろう。
- 資格を取りたいと言いながら勉強を始めないのは、まさに臨淵羨魚だ。
- 彼女は臨淵羨魚を戒め、欲しい技術を身につけるために毎日練習を重ねた。