能鷹隠爪
読み方:のうよう いんそう
意味
本当に能力や才能のある人は、それをむやみに見せびらかしたり誇ったりしない、という意味。鋭い爪を持つ鷹が、普段はその爪を隠していることにたとえ、実力者の謙虚で控えめな態度をいう。
由来
日本のことわざ「能ある鷹は爪を隠す」を漢語調の四字にまとめた表現。原形のことわざは、江戸時代前期の松江重頼による『毛吹草』(正保2年・1645年)に「能ある鷹は爪をかくす」と見えるとされる。鷹が鋭い爪を普段は隠す姿から、真の実力者は能力を誇示しないことを表した。
備考
主に人の謙虚さや、実力をひけらかさない態度を褒める際に用いる。能力を隠して活用しないという意味ではない。日常会話では、原形の「能ある鷹は爪を隠す」のほうが一般的。
別表記
- 能鷹隱爪
補足
- 「のうたかいんそう」とは読まず、標準的な読みは「のうよういんそう」。
- 能力を隠して何もしないこと、または自己表現を避けるべきだという意味に限定しない。
例文
- 彼女は数々の難題を解決してきたが、自分から実績を語らない。まさに能鷹隠爪の人だ。
- 新入社員であっても、能鷹隠爪の姿勢で着実に結果を出す人は、やがて周囲から信頼される。
- 彼は能鷹隠爪を美徳とするあまり、自分の専門性を必要な場面で伝え損ねている。