肩摩轂撃
読み方:けんま こくげき
意味
人の肩が触れ合い、車の車輪の中心部(轂)がぶつかり合うほど、人や車が非常に多く込み合っていること。大都市の繁華街や、祭り・催事などで生じる激しい雑踏や交通の混雑をいう。
由来
前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ『史記』の「蘇秦列伝」に見える故事に基づく。遊説家の蘇秦が、斉の都・臨淄(りんし)の繁栄を説いた際、「車轂撃ち、人肩摩す」(車の轂がぶつかり、人の肩が触れ合う)と述べた。この句を「肩摩轂撃」とまとめ、非常な雑踏・混雑を表す四字熟語となった。
備考
文章語・漢文調の表現で、日常会話では「大変な雑踏」「非常に混んでいる」などと言うことが多い。「轂」は車輪の中心にある部分を指す難字である。
別表記
- 肩摩轂擊
補足
- 「肩摩穀撃」と書くのは誤り。「轂」は車輪の中心部を表す字である。
- 「撃」の字から、肩や車輪を意図的に攻撃する意味だと解するのは誤り。人や車が密集して接触するほどの混雑をいう。
例文
- 通勤時間帯の駅前は、人波と車列が入り交じる肩摩轂撃の状態だった。
- 祭りの開催中、商店街は肩摩轂撃のにぎわいを見せ、前へ進むのも難しかった。
- 再開発後の繁華街は観光客が急増し、休日には肩摩轂撃の混雑となる。
分類
類義語
対義語
- 門前雀羅
- 閑散