肥甘軽暖
読み方:ひかん けいだん
意味
脂肪分の多いおいしい食べ物や甘味を口にし、軽く暖かい上等な衣服を着ること。そこから、衣食に不自由のないぜいたくで快適な暮らしをいう。
由来
中国の戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立した儒家の書物『孟子』に由来する語とされる。「肥甘」は肥えた肉や甘味などのぜいたくな食物、「軽暖」は軽くて暖かい上等な衣服を表す。食と衣服の両面から、豊かでぜいたくな生活を描いた表現である。
備考
現代の日常会話ではあまり用いず、文章語・教養語として使われる。単に豊かな生活をいう場合のほか、ぜいたくにふける生活をやや批判的に述べる文脈でも用いられる。
別表記
- 肥甘輕暖
補足
- 「肥甘」は単に「肥えて甘い」という意味ではなく、脂肪に富む食物や甘味などのぜいたくな食べ物を指す。
- 「軽暖」を「軽軟」と書き換えない。
例文
- 彼は若くして成功し、肥甘軽暖の暮らしを送っている。
- 肥甘軽暖を求めるだけでは、人生の満足は得られないかもしれない。
- 祖父は、肥甘軽暖よりも家族そろって質素に食卓を囲むことを大切にした。