肉袒負荊
読み方:にくたん ふけい
意味
自分の過ちを深く恥じ、心から謝罪して許しを請うこと。「肉袒」は上半身をあらわにすること、「負荊」はいばらのむちを背負うことをいい、自らを罰する覚悟を示して詫びる意を表す。
由来
中国・前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した『史記』の「廉頗藺相如列伝」による。戦国時代(紀元前3世紀ごろ)、趙の将軍・廉頗が藺相如をねたんで対立したが、藺相如の国家を優先する態度を知って自分の誤りを悟った。廉頗は上半身を裸にし、いばらを背負って藺相如のもとへ行き、罪を謝った故事から生まれた。
備考
現代では実際に裸になったり、いばらを背負ったりする意味ではなく、深い反省と誠意ある謝罪のたとえとして使う。やや文章語的で、改まった場面に向く。
補足
- 「肉弾負荊」と書くのは誤り。正しくは「肉袒負荊」。
- 「にくたんふうけい」と読むのは誤り。正しくは「にくたんふけい」。
- 単に謝ることではなく、自らの非を深く認め、屈辱も受け入れるほどの強い謝罪の意を含む。
例文
- 会議での発言が同僚を傷つけたと知り、彼は肉袒負荊の思いで本人に謝罪した。
- 長年対立していた両社だが、社長が肉袒負荊の覚悟で非を認めたことで、和解への道が開かれた。
- 失敗を隠すのではなく、肉袒負荊して責任を認める勇気が信頼を取り戻す。
分類
類義語
対義語
- 責任転嫁
- 開き直り
- 居直り