翼覆嫗煦
読み方:よくふく おうく
意味
親や年長者が子どもを深く慈しみ、手厚く守り育てること。「翼覆」は鳥が翼で雛を覆って守ること、「嫗煦」は老女が幼子を抱き温めることを表し、きめ細かな愛情と保護をいう。
由来
中国・唐代の文学者、韓愈の文章「祭十二郎文」を典拠とする四字熟語とされる。同文はおおむね元和6年(811年)ごろに書かれた祭文である。「翼覆」は鳥が雛を翼で覆う姿、「嫗煦」は老女が幼児を温め養う姿に由来し、いずれも子への深い慈愛をたとえた。
備考
日常会話ではあまり使われない、漢文調で格調の高い表現である。主に文章語として、親・祖父母などの深い養育の愛情をたたえる場面で用いる。
例文
- 両親は翼覆嫗煦の愛情を注ぎ、子どもの成長を見守ってきた。
- 幼いころ、祖母の翼覆嫗煦に包まれて育ったことを今でも感謝している。
- 子育てでは翼覆嫗煦の心も大切だが、子どもの自立を促す配慮も必要である。
分類
類義語
- 慈愛
- 父母恩重
- 呵護撫育
- 愛育