群雄逐鹿
読み方:ぐんゆう ちくろく
意味
多くの英雄・実力者が、天下の支配権や最高の地位を得ようとして激しく争うこと。「鹿」は、ここでは天下・帝位・権力のたとえである。政治や企業競争などで、多数の有力者・有力組織が覇権を争う状況にも用いる。
由来
中国の歴史書『史記』淮陰侯列伝にある蒯通(かいとう)の言葉「秦失其鹿、天下共逐之(秦がその鹿を失えば、天下の者がともにこれを追う)」に基づく。「鹿」は皇帝の地位・天下を象徴し、秦の滅亡後に各地の英雄が覇権を争った状況をいう。『史記』は司馬遷が紀元前1世紀ごろに編纂した。四字の「群雄逐鹿」は、この故事を要約して成立した成語である。
備考
主に政治・歴史・事業の覇権争いについて使う、やや硬い表現。「鹿」を実際の動物として追う意味ではない。「群雄割拠」は各勢力が地域ごとに勢力を保つこと、「群雄逐鹿」はその中で天下・覇権を争うことに重点がある。
誤用・混同注意
- 「群雄逐禄」と書くのは誤り。正しくは、天下・帝位のたとえである「鹿」を用いる「群雄逐鹿」。
- 単に多くの人が競争する場面一般ではなく、覇権・最高権力を争う大規模で激しい競争をいう。
例文
- 政権崩壊後のその国は、有力な軍閥が入り乱れる群雄逐鹿の様相を呈した。
- 新市場への参入をめぐり、国内外の企業が群雄逐鹿の競争を繰り広げている。
- 後継者が定まらないまま、党内は群雄逐鹿の状態になった。
分類
類義語
対義語
- 天下統一
- 一強支配