羊狠狼貪
読み方:ようこん ろうどん
意味
羊のように荒々しく、狼のように貪欲であること。転じて、人が残忍で欲深く、他人を顧みずに利益や権力をむさぼるさまをいう。主に、冷酷な権力者や強欲な人物を強く非難する場合に用いる。
由来
前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した『史記』の「項羽本紀」にある、項羽の軍中への命令「猛如虎、狠如羊、貪如狼、強不可使者、皆斬之(虎のように猛々しく、羊のように荒々しく、狼のように貪欲で、従わせられない者は皆斬れ)」に由来する。この句から「羊狠」と「狼貪」を取り合わせ、残忍で強欲な人を表す四字熟語となった。
備考
人物や支配者の残忍さ・強欲を強く非難する語で、日常会話より文章語・漢文調の表現である。「狠」は「こん」、「狼」は「ろう」と読む。
誤用・混同注意
- 「狠」を「很」と書き換えないよう注意する。日本語の四字熟語としては通常「羊狠狼貪」と表記する。
- 「羊貪狼狠」のように語順を入れ替えるのは誤り。
例文
- 彼は権力を得ると羊狠狼貪の振る舞いを見せ、弱者を少しも顧みなかった。
- 利益だけを追い、取引先を欺く羊狠狼貪な経営者では、長期的な信頼を得られない。
- その物語は、羊狠狼貪の領主に立ち向かう村人たちを描いている。