経世済民
読み方:けいせい さいみん
意味
世の中を治め、人民を救い、生活を安定・向上させること。「経世」は世を治めること、「済民」は民を救うことをいう。政治を適切に行うこと、また広く国家・社会のために尽くすことを指す。今日の「経済」という語の語源の一つでもある。
由来
中国・西晋の文人、潘岳(はんがく/潘安、247~300)の賦「西征賦」に見える語とされる。これが6世紀前半、南朝梁の昭明太子らが編んだ詩文集『文選』に収められ、日本にも伝わった。「経」は治める、「済」は救う意で、「世を治め民を救う」という政治の理想を表した。
備考
「経済」は本来、「経世済民」を縮めた語と説明されることがある。ただし現代語の「経済」は、主に生産・流通・消費などの社会活動を指し、本語より意味が広い。やや硬い文章語。
別表記
- 經世濟民
補足
- 「経世斉民」と書くのは誤りで、正しくは「経世済民」。
- 現代の「経済」と同じく、金銭や市場だけを指す語だと解するのは不十分である。
例文
- 為政者には、経世済民の理念に基づき、国民の暮らしを守る政策が求められる。
- 彼は利益の追求だけでなく、経世済民を志して公共事業に取り組んだ。
- この学問は、経世済民に役立つ実践的な知識として発展してきた。