紅灯緑酒
読み方:こうとう りょくしゅ
意味
赤い灯火と緑がかった美酒がある、華やかでぜいたくな酒宴や夜の繁華街をいう。単ににぎやかな夜景を表す場合もあるが、一般には酒色にふける享楽的・退廃的な生活を批判的にいうことが多い。
由来
中国・清代、19世紀前半の梁紹壬(りょうしょうじん)の随筆『両般秋雨庵随筆』に見える語とされる。「紅灯」は赤い灯火、「緑酒」は緑がかって澄んだ美酒の雅称である。これらを並べ、灯火と酒宴に彩られた華美な歓楽の場、さらにぜいたくで享楽的な生活を表すようになった。
備考
文章語・文学的な表現で、日常会話ではあまり用いない。「華やかな酒席」の中立的な意味でも使うが、奢侈・放蕩を戒める否定的な響きを伴いやすい。
別表記
- 紅燈緑酒
- 紅燈綠酒
補足
- 「緑酒」を緑色の酒そのものと解するのは不正確で、美酒をいう雅語である。
例文
- 夜の繁華街は紅灯緑酒のにぎわいを見せ、遅くまで人波が絶えなかった。
- 彼は紅灯緑酒に明け暮れる暮らしを改め、仕事に打ち込むことにした。
- この小説は、近代都市の紅灯緑酒と、その陰にある人々の孤独を描いている。